CHANKAST MANUAL (JAPANESE Unofficial) 1
【はじめに】
ステップ1:必要条件
まず最初に、バージョン0.1アルファの動作に必要な条件です。
PCのスペックが低いと満足なスピードが出ませんが、そこは勘弁して下さい。
少なくとも以下のスペックは必要です。
・周波数1.6Ghz以上で、インテルSSE命令をサポートするCPU(Pen!!!、Pen4、AMD XP)
・256MB以上のメモリ
・WindowsXPもしくは2003
・最新ドライバでDirectX 9.0bをサポートするグラフィックカード(NvidiaあるいはATI)
Windows9x、MEでは動作しないでしょう。
Windows2000では、ISOなら起動するかもしれません。
(但し、この件についてこれ以上詳しく取り上げることはしません)
もちろんですが、Chankast;)で動作可能なダンプ(ゲームや自作のデモなど)が必要になります。
最後に(これが大事なことですが)DCのBIOSも必要になります。
BIOSの件については私たちに聞かないでください。Google先生がいます。
ステップ2:イメージのマウント
ダンプを使用するには、それをマウントするツールが必要になります。
ここではDAEMON TOOLSを使用します。
DAEMON TOOLSは
http://www.ngemu.com/dc/chanka.php?action=tools
あるいは
http://www.daemontools.cc
からダウンロードできます。
ダウンロードが終わったら、DAEMON TOOLSをインストールして下さい。
インストールが終われば、タスクバーに赤いアイコンが表示されます。
このアイコンを右クリックすると、メニューが表示されます。
メニューで
“Virtual CD/DVD-ROM”
“Set number of devices”
と選ぶと、ドライブ数選択のメニューが表示されます。
このメニューでは、仮想ドライブを構築することが出来ます。
仮想ドライブ数は、0(Disable/構築しない)から4(4 drives/4つのイメージまでマウント可能)の間で選択可能です。
このマニュアルでは、”1 drive”で作成します。
ドライブ数を選択し、”Please wait…”の表示が消えると、仮想ドライブの構築は完了です。
再びタスクバーのアイコンを右クリックすると、”Virtual CD/DVD-ROM”にオプションが2つ追加されています。
“Device 0: [F:] No media”が、先ほど作成した仮想ドライブです(PCによっては、ドライブレターが”F”以外になるかもしれません)
後で必要になりますので、このドライブレターを覚えておいて下さい。
“Unmount all drives”は、仮想ドライブにマウントされたイメージを全て外すことができます。
ハードディスクのISOファイルをマウントすることで、CDドライブにディスクを入れた時のように動作させることが出来るのです。
これでDAEMON TOOLSのセットアップは完了です。
では、仮想ドライブにイメージをロードしましょう。
タスクバーの赤いアイコンを右クリックして、
“Device 0: [F:] No media”
“Mount image”
“Set device parameters”
の順でメニューを選ぶと、仮想ドライブの名前やドライブレターを変更することが出来ますが、ここでは特に変更する必要はありません。
不便であれば変えても構いませんが 😉
“Mount image”を選択した後、dreamcastゲームのISOイメージを選択してください。
“Please wait…”の表示が消えれば、イメージのロードは完了です!
ステップ3:CHANKASTの設定
さて、ようやくCHANKAST本体に目を向けることが出来ます。
そのためには当然CHANKAST本体が必要になります。
公式ホームページ(http://www.chanka.org)からダウンロードして下さい!
今のところ、利用可能なバージョンは2つあります:-
「Chankastアルファ0.2a:」 - 全ての新しい特徴を備えたChankast
「Chankastアルファ0.2a old gfx:」 - 古く、互換性に乏しいグラフィック・コアを備えたChankast
以前は別バージョンとして利用可能だった”The Capcom hack”については、最新バージョンで統合されました。
そのため、”The Capcom hack”としては、これ以上のダウンロードが提供されることはありません。
あるゲームが動作しない場合、諦めてしまうのでは無く、別のバージョンで同じように試してみて下さい。
バージョンが違えば結果も変わってくるかも知れません。
しかしその前に、dreamcastのBIOSをダウンロードする必要があります。
BIOSについてはセガの著作権下にあることもあり、ここでBIOSへのリンクを張ることが出来ません。
けれども、Google先生がいます 😉
ダウンロードしたファイルは、全て同じディレクトリに解凍して下さい。
(解凍の方法が分からなければ、http://www.rarlab.comからWinRarを入手して下さい。)
chankast.exe
もしくは
chankast_old_gfx.exe
を実行すると、CHANKASTが起動します。
“Option”を選択するとメニューが出て来ますので、”Configure Controls”を選択します。
すると、コントローラーの設定を行うことが出来ます。
バージョン0.2以来、コントローラーの設定については大幅な改善が施されました。
画面右上のドロップダウンから対応するプレイヤーを選ぶことで、プレイヤー1(またはプレイヤー2)のコントロール設定が出来ます。
設定したいボタンを選択して、それに対応するキーを押してください。
それだけです。
ボタン設定が全て終わったら、”Save”をクリックしてメニューを閉じます。
メインメニューに戻りますので、もう一度”Option”を選んで下さい。
ここで”Configure Drive”を選択し、どのドライブからゲームを起動するのかを設定します。
ドライブレターは、以前に”Daemon Tools”で見た配置と同じになっているでしょう。 選び終わったら”OK”を押して下さい。
最後に、メニューから
“Run”
“Start”
と選べばゲームが起動します。
もしエラーが出たり、CHANKASTがハングアップするようであれば、選択したゲームはChankastと互換性がありません。
でも、これがまだアルファ版であることを忘れないで下さい。
完全版にはまだ程遠いのです!
ステップ4:CHANKASTの設定
ゲームプレイ中のFPS(frames per
second/フレームレート)を向上させるために、PCやCHANKASTをどのようにして最適化するか、についてのちょっとしたガイドです。
このガイドが全てのゲーム・全てのPCに対して有効というわけではありませんが、一通り試してみる価値はあるでしょう。
1.ドライバを最新のバージョンへ更新して下さい!
ドライバを最新にすることでスピードが飛躍的に向上する可能性があります;
特に、グラフィックカードのドライバ更新は、PCを最適化することなく、毎秒数フレームの向上が期待できます。
2. 不必要なツールは全て閉じて下さい
特に遅いPCでは、不必要なツールを閉じるだけで大きな速度向上が期待できます(ただし、DAEMON TOOLSなどのCDマウントツールは閉じないように!)
あなたのPCの上で走るプログラムをチェックするために、
“ファイル名を指定して実行” ->
“msconfig”と入力 ->
“スタートアップ”タブを選択 ->
必要の無いツールのチェックを全て外す ->
PCを再起動する
以上の手順を実行してみて下さい。
3. SH4(DCのCPU)をオーバークロックします
バージョン0.2アルファ以来、エミュレートされたCPUをオーバークロック出来る可能性を提供します。
その方法については、[FAQ:FPSの下に表示されてる”CPU 100″って何ですか?]をご覧下さい。
4. Chankastの優先度を確保する
メニューから、
“Options” ->
“Priority” ->
“Above normal”
と選択することで、PCによってはFPSの向上が期待できます。
最悪の場合、この設定でPCがハングアップし、再起動しなければならなくなる可能性があります。
ただ、上手くいった場合は良い具合にスピードアップするでしょう(特に、Step 2を実行するのが面倒な人に有効です)。
5.”Capcom Hack”を有効にする
ゲームによっては、”Capcom
Hack”を有効にしないと通常のスピードで動いてくれません。詳細については、[FAQ:ゲームによってはやたら動作が遅い(6~7FPS)んですが?]をご覧下さい。
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