「オーバーランが相次ぐ」
というよりも
「『オーバーランをした』という報道が相次ぐ」
ということでは無いのかこれは。

事故による精神的な影響が引鉄になって短期集中的にオーバーランが誘発された可能性もあるだろうけど、この流れはまた

マスコミによる恣意的な世論誘導じゃないか？

ここで思い出されるのが、三菱自動車不祥事におけるマスコミ報道なわけだが。

一連のリコール隠しが大々的に取り上げられた直後から、各マスコミがほぼ毎日のペースで三菱車絡みの事故や炎上を報じ続けた。
それまで全くそういった報道が無かったのに、である。

ならばそうした事故はそれまで起こっていなかったのか？
答えはNoだ。
要はマスコミが美味しいネタ・叩き易いネタと判断して俎上に載せたに過ぎない。

今回のオーバーランにしても、JR西日本という格好の標的を見付けたマスコミがここぞとばかりに取り上げただけで、過去にも似たようなことは起こっている筈である。
私は関西に5年ほど住んでいたが、記憶にある限り2回オーバーランに遭遇しているが、少なくとも新聞やTVで取り上げられた記憶が無い。

不謹慎を承知で言うが、
マスコミは今回の一件が嬉しくて仕方が無いんじゃないか？
記者会見という場で、堂々と相手を罵倒出来て満足してるんじゃないか？

事実を客観的かつ冷静に分析して伝えていくのが報道の仕事じゃないのか。
日勤教育が精神的圧迫のみを与え、根本的な問題解決・意識改善に繋がらないという報道も言われているが、今マスゴミがやっていることが正にこれじゃないか。

ネチネチネチネチと責め続けて何の問題解決になるのか。

前にも書いたようにJR西が悪くないとは全く思っていないし、彼等を擁護する気もサラサラ無い。

過去に起きた信楽高原鉄道事故と全く同じ轍を踏んでいるし、この種の会社として重視されるべき安全面がなおざりになっていた点は批判の対象になって然るべき。

だが、マスコミの対応はそれを凌駕するほど下卑たものに見えて仕方が無いんだが。